オルフェーヴル色鉛筆画

サラブレッド画家|はじめて馬の絵を描いた日

イベントに来てくださる方から、
「佐藤さんが馬を描き始めたきっかけはなんですか?」
とよく聞かれます。


気がつけば馬を描き始めてからたった1年で、
Twitterでサラブレッド画家を名乗るほど
夢中になっていました。


今では圧倒的な「馬の魅力」に
引き込まれています。


しっかりお答えする機会がなかったので
この場でお伝えしますね。


結論からいうと、
きっかけは小学生のときに見た
クリスチャンラッセンの絵です。


イルカをめちゃくちゃリアルに描く
あの人ですが、、、ご存知でしょうか。


生き生きした瞳、
泡立つ波、
夜空に輝く月、

どれをとっても魅力的な絵を描く、
僕が大好きな画家です。


ある日、


そのラッセンが地元で展示会をするということで、
親に連れられ会場に向かいました。


憧れの画家の作品がずらり…

当時小学生ながらも圧巻されたことを
はっきり覚えています。


その中の一つの作品に、
海辺を走る白馬の絵がありました。

砂埃をあげながら
颯爽と走り抜ける姿。


この一枚の絵を見たとき、
「かっこいい…これはすごい!!」
と、ただ立ち尽くしたことを鮮明に覚えています。

それまで馬なんて全く興味もなかったのに、
彼が描いた「たった一枚の絵」で
こんなに心が動くなんて…

物心ついた時から絵を描いていたからこそ、
絶対こんな絵を描くんだ!と熱くなっていました。


とはいえ、

当然画力なんてなく、
彼の絵の模写を描くなんてあり得ない。


そうこうしているうちに
中学は野球、高校は写真に熱中し、、、

いつしか絵に時間はとらなくなっていました。


そして迎えた大学生活。

はじめての一人暮らしやアルバイト。
時間もお金もゆとりがある生活のスタートです。


この空いた時間を何かで埋めたい…

そこでまた、絵に向き合いました。


しかもSNSが広まってきたタイミング。
TwitterやYouTubeでたくさんの画家から
学べる機会があります。


「ラッセンのような絵を描きたい!」
絵の世界を離れていても残っていた記憶。


今度は必ず、馬の絵を描く!

覚悟を決めて3年間、独学で猛勉強。
その成果がこちら。

画像1

馬の絵1作品目、名馬オルフェーヴル。

もちろん到底ラッセンには及びませんが…
描きたかった馬の絵が、ようやく形にできた瞬間。

大学入学まではろくに色鉛筆も使えなかったので、
この上ない喜びを感じました。

ひとつ夢が叶った日です。


この幸せな気分をそのままに、
2作品、3作品と積み重ね…


今はサラブレッド画家を名乗るほどになりました。


嬉しいことに乗馬クラブの方々とつながって、
継続してお仕事をいただいたり、
乗馬体験をさせてもらったり。


たった1枚の絵から、
以前では考えられなかった
夢のような経験まですることができました。


描くたびに好きになる馬の瞳。
触れ合って感じた温かさ。
カタッカタッと響く足音。


今では馬から感じるすべてのものが
感動的に、芸術的に映っています。


この美しい世界をもっと伝えたいから、
僕はこれからも馬を描き続けます。


きっかけを作ってくれた
ラッセンの絵との出会い。

本当にありがとうと言いたいです。


まだまだ魅力を語りたいところですが、
それはまたお話しますね。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


サラブレッド画家兼コピーライター
佐藤優紀

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