今回は昆虫画の分野から、
世界最大のカブトムシの絵画をご紹介します。
馬の絵から興味を持ってもらった方には
「昆虫も描くの…?」
と思われるかもしれませんが、
実は馬を描き始める前は
ずっと昆虫画がメインでした。
選んだ題材は
「ヘラクレスオオカブト」
エクアドルに生息する
最大・最強のカブトムシです。
昆虫に触れた機会がない方でも
一度は聞いたことのある名前では
ないでしょうか?
20代の方はちょうど
ムシキング世代だと思います。
あの頃のカブクワブームはすごかった…
そこでですが、
この写真を見てみてください。
こちらが今回の絵のモデルとなった
ヘラクレスです。
はい、お気づきでしょうか…
この子、
僕が羽化させました。
なにを隠そう。
大学時代から4年間
カブトムシ・クワガタの
ブリーダーをやっていました!
まさにリアルムシキングです(笑)
成虫を買って、
卵を産ませ、
幼虫を育てて、
羽化したものを販売する。
そんなことをして
お小遣い稼ぎをしていました。
この辺のお話は長くなるので、
また別の機会にでも…
それでも、こうして
何度も実物を見てきたからこそ、
絵でもこだわりたいポイントが明確に。
じっくりと眺めながら描いた
作品がこちらです。
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〇絵画詳細
サイズ:六切り
画材:プリズマカラー色鉛筆150色
カリスマカラー色鉛筆(白)
ホルベインアーチスト色鉛筆(白)
鉄筆
画用紙:KMK KENT
制作時間:10時間程度
制作日:2020年2月
今回の絵のテーマはズバリ…
「紙の上に命を宿す」
卵から1年半かけて育てたヘラクレス。
この子が生きた証を絵に残したかったんです。
余計なものは描きこまず、
ありのままの姿で…
だから極限までシンプルな構図で、
かつ立派なフォルムが際立つものにしました。
持っている技術をフル動員して、
まるで実物かのように描く。
これが「写実絵画」と言われるものです。
・スラッと伸びたツノの光沢
・太い脚のゴツゴツした硬さ
・背中のぶ厚い立体感
「この部分はこんな質感だったよな…」
とイメージしながら筆を走らせました。
こちらが作品のアップ。
すぐそこにいるかのように
感じていただけるでしょうか。
このように色鉛筆画の作品を投稿すると、
「本当に色鉛筆でこんなに描けるの?」
とよくコメントをいただきます。
僕もなかなか写真のように
描けなかった経験があるので、
その気持ちよく分かるんです。
このようなパキッとした
色塗りができた理由。
結論をお伝えすると…
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混色しやすい軟らかい芯の
色鉛筆を使っているから
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僕は現在「プリズマカラー」という
色鉛筆を使っています。
これは発色がよく、
色鮮やかに仕上げることができるんです。
知る限りではコスパ最高です!
思うように色が塗れなくて困っている方、
色鉛筆を買いたいけどどれを買えばいいかわからない方、
買って後悔はしないものだと推奨します。
少ない色数でお安く
販売しているものもあります。
ランチ3回分くらい節約して、
ちょっといいオシャレな色鉛筆を
手に取ってみるのはいかがでしょうか?
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今回は昆虫画より
ヘラクレスオオカブトの絵画をご紹介しました。
ただ絵を描くのではなく、
モチーフに対してどんな感情を抱いているか、
その思いを込めるのは馬も昆虫も同じです。
頭でイメージしたものが
技術、画材の性能をもって表現できたときは
とても心地よいものです。
これからも作品の紹介をしつつ、
技法やオススメ画材について発信していきます。
日常の生活に絵画がある魅力を
お届けしますので、
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ぜひ覗いてみてください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
またお話しますね。
サラブレッド画家兼コピーライター
佐藤優紀